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作業服の洗浄について


1.汚れの種類

作業服は汚れが多量についた衣類といえます。用途に応じて付着した汚れ成分は異なります。また作業環境により、汗、埃などの量も違ってきます。汚れをまとめてみますと次の通りになります。

作業場所 汚れの種類 汚れの成分
自動車工場
鉄工所
鉱油、オイル、グリース、金属粉、塗料、埃、汗 主に鉱油成分に関わる汚れ、金属、
化学品
厨房
食品工場
油脂、澱粉、蛋白、色素、汗

主に動植物に関わる汚れ

汚れとしては自動車工場、鉄工所では主に鉱油成分に関わる汚れであるのに対して、厨房、食品工場では動植物に関わる汚れになります。

2.処方の留意点

処方を組むには次のことを考えて作成下さい。

汚れの成分 素材 温度(℃) 時間(分) 主に有効な商品 助剤
鉱油汚れ 綿 60~70 20 オイルクリア2、超ヘビー、シーレックス700
シーレックス3D 等
キレート剤
アルカリ
化繊 55~60 20 同上 キレート剤
動植物汚れ 綿 80~85 20~30 オイルクリア2、ハードキラー、
ラインTO NEW
A号粒状石鹸
アルカリ
漂白剤
化繊 55~60 20~30 オイルクリア2、ハードキラー、
ラインTO NEW
スーパーファインバイオ
アルカリ
漂白剤

汚れに対する洗浄処方は鉱油関連汚れには合成界面活性剤、金属成分補足剤(キレート剤)が主に有効ですが、動植物汚れに対してはアルカリ、石鹸、キレート剤、酵素、漂白剤が有効になります。
ゲンブ商品では助剤のキレート剤は『ゲンブキレート剤』、アルカリでは『ハードビルダーPW、SP-31、 ハードビルダーL』等があります。

3.注意事項

・汚れのハードな場合は予洗を追加するなどを行ってください。
・水質の悪い場合はキレート剤を多くしてください。