１）優れたドライクリーニングとは
２）溶剤管理
３）安全対策（石油ドライ）

１）優れたドライクリーニングとは

ドライ機を正しく使いこなし、衣類を安全にきれいに洗う重要なポイントは下記表の再汚染の原因をなくすことだと云われています。

再汚染の原因	再汚染を防ぐ条件とチェックポイント
１．汚れた溶剤	汚れた溶剤で洗わないこと
２．過負荷	被洗物をワッシャーに入れすぎないこと
３．溶剤の低速循環	フイルター圧に注意し溶剤の循環を良くすること
４．不充分な洗浄時間	適切な洗浄時間を守ること
５．フイルター漏れ	フイルターを良く点検すること
６．不完全な洗剤作用	信頼のおける洗剤を使用すること
７．不適当な水の使用	抱水能の優れた洗剤を標準量使用すること
８．色泣き	水の使用に熟練すること
９．タンブラー内の汚れた空気	リントボックスは常に掃除すること
１０．汚れの蓄積	蒸留又はエレメントの交換を早めに行なうこと

特に水の使用においては充分に理解が必要である

２）溶剤管理

溶剤のチェック項目には次のような項目があげられます。

洗剤濃度	メーカー指定濃度
酸　価	０.３以下
透　過　率	６０％以上
水　分	関係湿度７５％
不揮発性残査	規定はないが２％以下
臭　気	異臭がないこと

３）安全対策（石油ドライ）

現在石油ドライ溶剤として使用されている石油溶剤は第２石油類または第３石油類 に属しており、火災予防上消防法で危険物に指定されていることは皆様ご承知の通りです。 石油溶剤は可燃性液体であり、３つの条件が揃うと引火、爆発の危険があります。

引火、爆発の３つの条件

可燃性ガス	溶剤の蒸気が『爆発範囲濃度』になると引火爆発の危険性
着火源	マッチ、ライター、タバコ、などの裸火、静電気など
空気（酸素）	引火、爆発には空気（酸素）が必要